サッカー&バスケビジネスのブログ

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私的蹴球論 24 熱狂的ファンの落とし穴

筆者の勤めている会社の先輩に熱狂的な西武ファンの人がいる。彼は年下だが面倒見もよく性格も温厚、人の悪口も基本的に言わない。筆者と彼はいわゆる馬の合う関係だ。

ただ今の勤め先にはプロ野球ファンは多いのだが別の部署の人がほとんどなので、よく筆者がその西武の愚痴に付き合わされることもしばしば。基本仲は良いのだが、筆者自身のプロ野球の知識や情報というのは所詮は付け焼刃。あと夏はサッカー、冬はバスケットを観戦したいので野球を分析している暇はないのである。

今、コロナウィルス騒動でスポーツ全体が自粛であるが、プロ野球のほうが早く再スタートする。

そのためその西武ファンの先輩からプロ野球を見ようよといわれている。

個人的には野球というのは大好きではあるし、野球というスポーツは日本の文化の中心を担ってきた娯楽である。その競技へのリスペクトというのは忘れたことはない。野球とサッカーは等しく価値があると思っている。

ただ正直、野球ファンというのはなんというか他のスポーツに対して、野球自体を特別視しすぎているように感じてならない。

野球というのは絶対的な存在である。他の後発のプロスポーツとは歴史や伝統が違う、というように聞こえる。

しつこいようだが筆者自身野球は大好きである。ただ最近、こうした野球ファンの価値観につかれてきているのも事実。

筆者がどれだけ野球の分析をしても野球ファンは「ジェフは弱いね」の一言で終わり。サッカーはW杯以外は全部クソとでも言いたげである。

自分自身、野球の分析というのは本来の自分の価値観には合わなくなってきているので、野球の話題に合わせるのをやめようかと思っている。

筆者自身も首都圏の5球団のホームゲームは観戦したし、都市対抗野球独立リーグ・甲子園での高校野球、韓国に行ったときには現地のプロ野球も観戦したし、WBCも東京ドームで生観戦した。

しかし野球ファンのほうはサッカーに興味がないで終わり。なんだか釈然としないもやもやが残る。

ただ今回野球ファンに対する愚痴めいた記事になっているが、サッカーファンもこうした経緯になってしまうのも事実。

某サッカー漫画で熱狂的なサッカーオタクが彼女をサッカー場に連れて行って、オタク的なマニアックなサッカー知識をひけらかして、彼女がサッカー嫌いになって切れて帰宅するというくだりがあった。

前述の西武ファンもそうなので会うが、自分の価値観が絶対的に正しくてほかの人間に啓蒙してやろうと考えるのは、そのひとの傲慢で幼稚な考えである。

筆者のブログはサッカーのブログなのでサッカーの記事に言及したいのだが、ある価値観(バルサならバルサ)が絶対的に素晴らしくてほかの世界観は無価値だと思うのは、中二病にありがちないわゆる視野狭窄である。

筆者自身も恥ずかしながらボクシングでこうした中二病的な視野狭窄に陥ったことがある。

そして筆者自身もそうだったのであるが、そうした人間というのはその自分の興味の対象について本質的な理解をしていない。言葉を換えれば単なる現実逃避である。

あるドルヲタが〇☓ちゃんは天使みたいな存在だと思い込んでるが、その女性にもどろどろとした負の感情があるわけだし、そうしたマイナスの部分を理解しようとしないと、いわゆる彼女という存在の女性との長い期間の交際はできなくなる。プロスポーツとの関わりも同じである。

今回は少し愚痴みたいになって申し訳なかったが、サッカーファン含めてサッカーが絶対だと思うような視野狭窄にならないようにしたい。それは前述のように巡りめぐって、サッカー嫌いの量産につながるのだから。