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私的蹴球論 46 フットサルはどこへいく?

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人間年を重ねるにつれて保守的になり、否定から入っていってしまうものであるが、否定から入ると自分の意見も否定されてしまうので、否定はしないほうがいいと言われている。

しかしそれでも今回は否定から入ってしまう感は否めない。

先日、地元錦糸町のFリーグ・フウガドールすみだの試合を観戦しに行った。前回のブログに書いたことであるが、金曜日の夕方6時試合開始だというのに420人しか入場者数はいなかった。その前の月の西が丘の4部リーグのサッカーの試合が418人であるから、Fリーグの人気低迷ぶりがうかがえる。

正直この日のフウガドールの職員の態度もそれほど良くなく、リーグで一番の強豪である名古屋オーシャンズが相手だというのに、観客は500人に満たない。同じ会場である墨田区体育館でのBリーグのサンロッカーズvs千葉ジェッツの試合にはコロナ禍の水曜日ナイトゲームなのに1012人が集まったのいうのに。

正直Fリーグというのは後発のBリーグよりも人気や集客で追い抜かれてしまったようにしか見えない。

Fリーグを知っている人というのを自分以外に知らない。会社の先輩に府中出身で現在も府中に住んでいる男性にFリーグの府中のチームについて教えたら「こんなチーム知らねぇっ!こいつら今まで府中で何をやっていたんだっ!」と切れられてしまうし、墨田区出身のサッカー部経験者の人にも「フウガドール?そんなチームもありましたねぇ」と地元のチームなのにまるで他人事のように扱われる始末である。

正直今のFリーグというのは単に惰性でやっているだけと言われても仕方ないように思えてならない。

サッカーの欧州リーグやバスケットのNBAのように海外でブランディングされているリーグがあるとないとでは集客力ではここまで違いが出るものなのかということもあるのであるが、それにしても今のフットサルという世界は、筆者が昔かかわっていたボクシング界と悪い意味で共通する「身内だけでの小さなタコつぼ化された世界」のようにみえてならない。

筆者自身フットサルという競技には大きな魅力があるように感じる。しかしよくダメな関係者が語る「自分の競技は素晴らしいからほっておいても客は勝手に入ってくる」という甘い考え方があるように見える。

昔ある映画関係者が「映画館に人が『入る』のではなく、人を『入れる』ものである」という言葉があったが、スポーツビジネスも会場にどう人を入れるかを考えないといけない。

あとフットサルについて思うのであるが、墨田区体育館にはBリーグ発足時に2部リーグのチームがここを本拠地にする話があった。しかしフウガドールが先にあって、そのチームは本拠地の話を断念したという経緯がある。

個人的に思うのだが、フウガドールも墨田区体育館を本拠地にするならもっと集客できるようなチームにしないと他にこの体育館を本拠地にしたいチームに失礼な気がする。もっとフウガドールを地域に根差したチームにしないと存在意義がないように感じる。

今回はフットサルに厳しいことを書いてしまったが、個人的にはフットサルの大好きであるがゆえに叱咤激励をしてしまった。フットサルの世界がもっと日本国民に浸透するような競技なることを願うばかりである。