サッカー&バスケビジネスのブログ

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私的スポーツビジネス論 16 チームカラーは重要だ。

先日読んでいた「スポーツと地方創生」〈早稲田大学スポーツナレッジ研究会、(公財)笹川スポーツ財団・編・創文企画・2019年5月31日〉という本で、「ユニフォームの色から考える地方に実力」という記事があった。

その本によると、三菱のサッカー部の日本リーグ時代の色は青であったが、Jリーグ発足時に赤に変わった。当時はヤンマー(現セレッソ大阪)が赤であったが、三菱はコーポレートカラーに則って青から赤に変えたという。

個人的に思うのだがこの話に限らず、スポーツチームにとってチームのシンボルカラーというのは重要である。

筆者はここ数年日本のプロバスケを観戦しているのだが、Bリーグ発足以前のアルバルク東京の試合を見たこともあるのだが、当時のシンボルカラーというのは今みたいな赤黒ではなく緑であった。

筆者としてはアルバルクを応援しているわけではないので、どちらがシンボルカラーでもさほどこだわりはないのだが、一つ考えることとしては、当時のアルバルクのパンフレットを見ていて、「自分はアルバルクのユニフォームの色が緑だったころから日本のバスケを見ている」というと、実際のところそれほど長い期間観戦している和でもないのに、古参のバスケファンのように聞こえる。それだけチームスポーツにとってシンボルカラーを変えるということは、簡単に変化することではない重要な出来事だといえる。

それとチームカラーでいまだに腑に落ちないことがあるのだが、筆者が20年来観戦しているJ2のジェフ千葉のユニフォームであるが、黄色と緑と赤という何ともバランスの取れていない3色である。

このユニフォームはジェフを指揮していたイビチャ・オシム監督が「ジェフのユニフォームはオウムみたいだ」と言わしめたくらいダサい色合いである。

自分の身内の話をするが、Jリーグ発足当時に筆者の家でもブームに乗っかってJリーグを応援しようという話になったが、このジェフのダサい色合いに家で一番おしゃれで服飾デザインの学校に通うことになる妹がユニフォームを着ることを断固拒否。

結果としてこうしたダサいユニフォームが一人の女子サポの獲得機会の喪失につながったのである。

正直ジェフのユニフォームに関して言わせてもらえば、ジェフの前身の古河電工時代の青と水色の縦縞のユニフォームというのは、今のユニフォームよりよっぽどセンスがあると思う。

今のジェフのユニホームの黄色が千葉の菜の花をモチーフにしたというが、それを言うなら、古河時代のユニフォームも千葉は海が多いのでイタリアのような海洋国家をイメージして青を基調としたデザインにしたといえば、少なくとも女子サポは一人増えたかもしれないのに、何であんな妙な色合いのユニフォームにしたのかという話である。

最後のほうはジェフサポの愚痴見たくなってしまったが、正直に言ってスポーツチームにとってシンボルカラーというのはファンの生涯の楽しみすら決定づけることだから、親会社の人間はそのことを踏まえて慎重に決めてもらいたいものである。