サッカー&バスケビジネスのブログ

サッカー(ジェフ)やバスケット(SR渋谷)、スポーツビジネスについてのブログ

私的蹴球論 25 理想のサポーター像

前回もこのブログでスポーツファンの在るべき姿を描いたので今回もそれを続けたい。

前にも書いたことでもあるのだが、日本のスポーツファンというのは視野が狭い気がする。野球だったら野球一筋、サッカーだったらサッカー一筋といったように。

何度も言うが筆者というのは野球という競技に最大限のリスペクトをしている。多くの日本国民を勇気づけて、時代を彩った日本最大の娯楽といえる。その言葉に嘘偽りはない。

しかし日本の野球ファンというのは野球という競技があまりにも素晴らしい光を放っているが故に、野球以外の競技が見えなくなってしまっているようにならない。

野球以外のスポーツにもいくらでも素晴らしい競技というのは存在しているのであって、それを見ない手はないと思うのだが。

サッカーも同じ。レアルやバルサが素晴らしいのはわかるが、それしか見えなくなるような視野狭窄というのはあまりにもったいないように思えてくる。

かくいう筆者自身もかつてボクシングにのめりこみすぎて、ボクシング教原理主義者みたいな時期が長くあった。

しかしどういった競技でもそうなのだが、一つしか見えないというのはかなり危険な見え方にも思える。

正直日本の場合、野球とサッカーを並行して観戦するというのは結構難しい。できないことはないのだが、日本だと野球とサッカーは同じ夏がシーズンのスポーツなので、両方並行するのは観戦する時間と労力が分散するので、高度な力が必要だ。結局筆者は野球とサッカーを両方観戦することはできなかった。

しかし今では野球のシーズンオフである冬にもいろいろな競技が開催されている。

筆者の場合冬はバスケットを見ているので、バスケをお勧めしたいのだが、例えば2019年に日本を感動させたラグビーを野球がオフシーズンの冬に観戦してもいいのである。クラブチームでの観戦経験が本当のスポーツ文化の熟成に繋がるのであって、国際大会だけでは競技の発展には不十分だ。

そういう意味で筆者の父というのは本当に多趣味な人で、さまざまなスポーツに興味を持った。

普段はゴルフをやっているのだが、家族でJ2ジェフ千葉を観戦しに行ったり、大相撲を見たり、冬にラグビーをテレビで見たり、いろいろな競技を見ている分、視野や考え方の幅が多い人であった。

個人的にもこういった幅の広さというのは野球ファンやサッカーファンには必要な気がする。

野球なら野球だけ、サッカーならサッカーだけというのは、考え方に幅が出なくなり尻つぼみになる。

筆者自身サッカーだけのころよりも、バスケを並行して観戦している今のほうが視野が広がった気がする。

今回もスポーツファンについて考えてみたわけであるが、今見ている競技も素晴らしいが、ほかの競技も素晴らしいと思えるような多様性や寛容さが本当のスポーツ文化に繋がるのだ。