私的蹴球論 47 後悔
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こういうことを言っては何ではあるが、今回は個人的な独り言の要素が強いうえにややもすると自慢にもなってしまうかもしれない。しかしサッカーということに向き合うためには必要なことにもなるのでお時間のある方はお付き合いをお願いしたい。
あれは筆者自身の2018年の年初のことであった。その年は休む機会も多く有休というのがほとんどなくなっていた年のことでもあった。もう休まないでおこう。少なくともサッカーに関しては何もしないでおこうと思っていた矢先に、こんな情報が飛び込んできた。
「フットサル 日本代表がアルゼンチンと対戦」
情報を調べてみると半休を使えば行けないことはない。しかしもうその年は休みすぎて有休はほとんど残っていない。しかしあいてはあの白と水色のユニフォームを身にまとったアルゼンチン代表。どうして見たい。そんな思いが強くなってきた。
悩んだ。しかし躊躇する間にどんどんいい席はなくなっていってしまう。
そこで筆者は決断した。半休を取って休もうと…。
チケットをネットで購入し、半休の申請もした。そして試合会場に向かった。
試合そのものはアルゼンチン代表の超絶的な足技のオンパレードであった。見に行った甲斐があったというものである。
しかしその年の有休残数はそのアルゼンチン戦の有休消化が尾を引き、その半休分だけ欠勤し、会社内での評価も下がってしまった。
翻って2021年である。これを執筆しているのは7月15日であるが、筆者の敬愛しているJ2ジェフ千葉がJ1の最強軍団である川崎フロンターレと天皇杯で対戦する。
筆者としてはアルゼンチン戦のことがあったから行くかどうか躊躇してしまう部分がる。あれから時間がたち、仕事のほうが大事だという思いも強くなっている。
しかし周囲は「こんないいカードを逃すなんて一生後悔するぞ。いいからスタジアムへ行ってこい」と異口同音で試合観戦を進める。
今年から筆者の会社には時間休制度という仕組みが導入され、1時間単位で休める制度にもなった。それを利用するとたった1時間分の有休で試合観戦ができる。
しかしそのたった1時間が年度末にネックになってしまうかもしれないという一抹の不安がよぎる。筆者は身体が弱いのが不安だ…。
その一方でこうも自問自答する。
「あの時有休はああなってしまったけどアルゼンチン戦を見たことについて後悔しているか?」
「めちゃくちゃ反省はしているが後悔はしていない。社会人として2度と同じ失敗はしないが、やらない後悔よりやる後悔のほうがいい。アルゼンチン戦を見られてよかった」
こういう決断になった。この後このブログを書いた後にジェフが川崎フロンターレに挑戦する試合のチケットを買おうと持っている。
有休もあの時と違って余裕はある。同じ失敗もしない。しかし後悔というのはやらない後悔よりもやる後悔のほうが気持ちいい。同じ失敗は2度としない前提で考えるが、どっちの選択肢でも後悔する。ならばどっちの後悔のほうがいいかを考えて行動するのが大事だと筆者は今のサッカー観戦で思った。