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私的籠球論 14 2019-20シーズンのSR渋谷は強かった。

 世界的なパンデミックによるコロナウイルスの拡大によって、筆者自身もこのブログをやっている場合ではなく、折り悪く体調不良なども重なって、正直ブログどころではなかったというのが本音である。

 そうした状況なので当然のことながら、世界中のスポーツリーグが中断もしくは延期などになり、試合があっても今後は無観客試合などこれまでのスポーツ興行の在り方の根底から覆される事態になってきた。

 そのため今回も周知の通りBリーグも今シーズンはシーズン途中で中止が決定。優勝チームが無しという結末になった。

 今なお病に苦しんでいる方や現場で奮闘している医療従事者が数多く存在している状況にあって、こういった娯楽というモノは、文字通り不要不急の最たるモノと言っても過言ではない。

 しかしそうしたことを踏まえた中で、野暮だと分かりつつ、今シーズンのSR渋谷を考えていきたい。

 昨シーズンのストーブリーグ。SR渋谷にかかわる人間のすべてに衝撃が走った。

 それまでチームの大黒柱として屋台骨を支えていたセンターのロバート・サクレが突然の引退を表明した。

 どんなに相思相愛の選手であっても別れは来る。そこは仕方がない。しかしよりにもよって各チームの補強が終わりかけた時期に引退表明をしたことにより、クラブは替えのセンターをどう補強するかという問題に直面する。

 結局、その時移籍市場にいたアメリカ人チャールズ・ジャクソンとスペイン人のセバスチャン・サイズを急遽補強する。

 しかし元NBAサクレと比べて名前負けするような部分もあり、ファンからは不安視もされた。

 しかしこの補強が思わぬ拾いモノであった。土曜日の試合はジャクソン、日曜日はサイズと選手を使い分けすることによって、それぞれの選手の疲労を軽減することになる。

 また伊佐勉HCの下で、厳格なタイムシェアができて、日本人選手もまた各自出番ができる上に、疲労も溜まらないという好循環も作用した。

 こうした中で、その前のシーズンはスタートダッシュに失敗して、前HCを更迭することになったが、このシーズンはシーズン通してのプレーオフ圏内が維持できた安定した戦いぶりができ、2020年1月には天皇杯優勝。このチームでどこまでいけるのか、筆者も楽しみであった。

 しかし冒頭にある通りコロナウイルスによるリーグの中止。正直世界全体がスポーツどころではない状況に陥ってしまった。

 事情が事情なので、正直仕方がないと言ってしまえばそれまで。今なお医療の世界で懸命に戦っている人たちが多くいるのは重々承知の上である。

 しかしそれを分かったうえで敢えて言いたいのだが、今シーズンのSR渋谷がどこまでいけるのかが見られなかったのが残念でならない。

 チームがうまくいっていたからこそ本当にもったいないというのが本音である。

 どのチームスポーツでもそうであるが、来シーズンはまた違った面子で戦う。全く同じ選手ということはない。

 ただこれだけは言いたい。2019-20シーズンのSR渋谷は強かった。