サッカー&バスケビジネスのブログ

サッカー(ジェフ)やバスケット(SR渋谷)、スポーツビジネスについてのブログ

私的スポーツビジネス論 21 縁

このブログの中で最も短いタイトルが今回のタイトルであるが、とりあえずご成長を願いたい。

先日筆者は兄からこんな提案を受けた。兄は東京五輪両国国技館でのボクシング競技の抽選に当たり、定価を払えば筆者に優先的にチケットを提供してあげる、と言われた。

筆者自身、昔はボクシングにはまりまくっていた時期もあったので行こうと思ったところであるが、試合が水曜日の夜ということもあり、夏場の体調を考慮したうえで翌日以降の仕事に差し支えが出るとよくないので、兄にはお気持ちはありがたいが丁重にお断りさせていただくことにした。

もともと今回の件で改めて分かったことであるが、この世のほとんどのことは「縁」で構成されているといっても過言ではない。

同じ両国国技館でのイベントで言えば大相撲もそうなのだが、今は衰えが出てきてしまっているが、横綱白鵬が絶対的な強さを誇っていたときに、筆者は相撲観戦をしていて、白鵬の負け試合を3回目撃したことがある(実話)。

その時白鵬に勝った平幕力士が妙義龍でこの取組が縁で以来この力士のファンになった時期もあった。

そうしたうえで物事というのは繰り返し言うのだが「縁」である。縁があれば出会えるし、どんなに人間的に優れていても縁のない人間にはチャンスが回ってこないものである。

今回のタイトルは格闘技から入っていったが、これはサッカーやバスケットでも縁のある要素という意味では同じであるといえる。

筆者の場合、サッカー・ジェフ千葉オシム監督がファンなわけであるが、オシム監督がレアル・マドリーなどヨーロッパのビッグクラブからオファーがあって、熱烈なラブコールがあったものを、オシム監督は「ビッグクラブは成績で我慢できないからすぐ首を切られてチームが作れない」と言って、名門クラブのオファーを蹴って、Jリーグの弱小クラブだったジェフの監督に就任。

そうした中で監督在任中の2004年にオシム監督のジェフがレアル・マドリーと国際親善試合を組まれるようになった(結果は3-1でレアル)。

この時は今は浦和にいる阿部勇樹もジェフにいたから、当時のヨーロッパの超一流の空気というのをビンビンに感じ取ることが可能であったのだ。

そうした経験がのちの阿部の日本代表や欧州移籍の地盤にもなるのだから、人生はわからない。

スポーツビジネスに限った話ではないが物事というのは、まさに縁によって形成されている。

筆者自身最近よく思うことであるのだが、ジェフの選手補強でも実際の試合観戦でも、縁を無視して無理やりとったり見に行ったりしても続かないな、ということである。

体調が悪いのに無理して見に行っても頭の中に試合が入らない、翌週の仕事に差し支えが出たら社会人失格である。

選手補強でもすでにポジションにある一定の選手が確保されているのに、実績のある選手だからと言って無理やり選手を押し込めるとチーム構成のバランスが崩れて、主力があや疲労で離脱する終盤戦に本当に必要なコマがなくなり、苦しむことになる。

そのため、試合観戦でもこの試合は見に行きたいと思っても日程に無理があれば断腸の思いで諦める。

選手の補強も今いる選手でやっていったほうが実は都合がいい。今シーズンのサンロッカーズ渋谷(SR渋谷)みたく昨年のシーズンオフに大黒柱のロバート・サクレが突然引退し補強がピンチであったものの、その時の移籍マーケットに残っていた外国人選手の補強がドンピシャにはまって人生万事塞翁が馬ではないが、こうした縁もあってSR渋谷は天皇杯優勝を成し遂げた。

今回は今までで一番短いタイトルでブログを書いたのであるが物事というのはその99%が縁で構成されているのは間違いない。