サッカー&バスケビジネスのブログ

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私的スポーツビジネス論 27 面倒なことほど大切だ。

前回筆者は病院の転院について、いろいろ書いた。筆者自身最初にいた病院というのが嫌だったわけではなかった。むしろ変えたくはなかった。しかし仕事と通院との兼ね合いが合わなかったから、最初に転院を考えたのである。

転院を考えるにあたって、前いた病院の先生になぜ転院するのかというのを、ちゃんと義理立てをしながら説明し、相手のメンツを損ねないように気を遣って言葉を選んで意図を伝えた。

そうして相手を納得させたうえで、紹介状を書いてもらった。

こうやって考えてみると転院を成功させるという作業はかなり神経を使う面倒くさい駆動である。

しかしこうした面倒くさい行動というのは人生においてかなり重要なウエイトを占めている。

前回の筆者のブログを読んでくれた人は分かると思うが、結果的に今回の転院というは失敗に終わった。全く持って徒労だった。

しかし言いた先の病院が全くのだめ病院であったのであるが、前回に前の病院でなぜ転院をしたいのかということをちゃんと説明したので、前の病院に戻ったほうがいいと分かった時に、戻れるルートを確保しておいたのは正解であった。

これが勝手に他の病院に転院していたのであれば、最初の病院に対して行った説明の何倍も面倒なことになっていたであろう。

正直最初から転院なんてしなければよかったではないかという話でもあるが、そこは置いといて、人生において面倒くさいことと程実は大切であるというのはなんの世界でも共通するのだと実感した。

昔、宇宙兄弟という漫画でヒロインの日本人宇宙飛行士の女性である伊東せりかも父親に「面倒なことほど実は大切なんだ」と言われるシーンがあった。まさにその通りである。

筆者が関わっているスポーツビジネスの世界でも同様だ。以前あるサッカーのフロントが別のクラブにフロントとして移籍しようと考えていたら、やはり上の人の顔をつぶすようなことはしてはならないと考えて、移籍の旨を当時のサッカー界の重鎮に伝えに行ったという。その人は今でもサッカー界で働いている。

逆に海外移籍が自分の夢だといって契約の問題もあるのに無理やり移籍したケースの選手というのは結局のところ出先でもダメになって、元居たところにも戻れなくなってダメになるよくあるパターン。つまるところ自業自得なのだが。

結局のところ何が言いたいのかと言えば、何か所属先を変える際は、面倒で疲れることであっても元居たチームの偉い人にはちゃんと挨拶はしておけ、という話である。

面倒なことを面倒くさいといって手を抜いていたりするとより面倒な事態になって、自分の居場所をなくすということだ。

現実の世界だと面倒くさい行動は実は自分の人生をつなぐセーフティネットになるので面倒なことを省かないほうがいい。面倒なことほど実は大切なのだ。