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私的蹴球論 35 サッカーボールは意外と脆い

前回のブログ記事につながることであるが、今回のコロナ騒動で感じたのは、サッカーという娯楽は意外と脆いと言うことであった。

コロナ前までは筆者は仕事と家事以外の時間は基本的にサッカーボールさえあれば、あとは何もいらないという考え方の下で行動していた。

月曜から金曜までは男子校の運動部の部室のような雰囲気の職場でハードな肉体労働に汗を流す。土曜日にはジェフ千葉かアマチュア地域リーグの試合を見に行き、サッカー理論をこねくり回して自己満足に浸る。日曜日にはこの誰も見ていないブログを執筆した後に、仕方なく一番苦手な家の掃除をだらだら始める、それが済んだら床について、また新しい一週間が始まる。

そうした一週間のライフスタイルが完全に構築していたので、そうした自分の生活に「女性」や「婚活」といった異性のことが入り込む余地はほとんどなかった。

しかしコロナがそうした自分の価値観や生活様式を良いものも悪いものもすべてぶち壊した。

2020年4月ごろに自分はコロナによる急激な変化に耐え切れず、熱や咳が一時的に出た。普通だったら病院に行くところであったが、コロナの院内感染の不安の問題があり、どうしていいかおたおたする。

結局父に知り合いの病院があるからと、大手町の病院まで生き、レントゲンなど色々な検査などを受け肺炎ではなく単なる環境の急激な変化による体調不良だと言われ、その医者の言葉を聞いたとき「生きているって素晴らしい」という安っぽい自己啓発本のタイトルのような言葉しか出てこなかった。そしてその時は生に対する執着心しか生まれなかった。

この時、漫画「アオアシ」の新刊が発売されていたが、正直頭の中に入ってこなかった。もちろん作者の小林有吾さんのことは尊敬しているし大好きだ。

ただ死神に自身の鎌を自分の喉笛に突き付けられているような心境でサッカーを楽しむ余裕はなかった。

ただ死が怖かった。そしてそのあと考えたことといえば、もっと女性と仲良くしておけばよかったという強い後悔であった。

結果的に4月の咳は単なる体調不良なので、思いのほかすぐ回復して仕事にも復帰し、ほかの人同様にコロナの恐怖と闘いながらであった。仕事をつづけた。

そうした中6月には緊急事態宣言も解除され、少しずつではあるが日常が戻りつつあり、Jリーグプロ野球も段階的に回復していった。

しかし、もうある意味においてコロナの前には戻れないことを痛感した。今月(2020年9月)西が丘でなでしこの試合を見た。約7か月ぶりの試合観戦であった。

しかし検温・消毒・ソーシャルディスタンスというそれまでなかった新しい常識が会場内に浸透し、鳴り物応援や声出しもNG、今まであった応援の常識はなくなっていた。

自分自身の心境にも変化があった。今まではインディーズのサッカーがったら迷いなくっていたが、ウィズコロナの今では「こんなマイナーな試合を見ても女性と仲良くできないぞ」と錯覚だったにしろ死を覚悟したことによって、サッカー一辺倒ではなく女性と仲良くしたいという心理が芽生えてきた。サッカーだけでなく将来のことを否応なく考える必要が出てきたわけだ。

今回のコロナ騒動で思うのだがもうコロナ前には戻れないということは確かである。

しかし自分のことで言うのなら、コロナ前の自分より今の自分のほうが成長しているといわれるようにしたい。

コロナ前のころからそうだがウィズコロナの今でも仕事でもプライベートでも,心境の変化がありつつも成長していきたい。

もうコロナ前には戻れない。なら前に進むしかないのである。