サッカー&バスケビジネスのブログ

サッカー(ジェフ)やバスケット(SR渋谷)、スポーツビジネスについてのブログ

私的蹴球論 30 日本人は真面目過ぎる。

このブログを読んだ人は、こいつは何を藪から棒にと思うかもしれないが、とりあえずご清聴願いたい。

筆者自身は今サッカーとバスケットを中心にブログを書いているのだが、サッカーを本腰入れて観戦しようと思ったのは意外と遅く、12年位前のことであった。

そしてその当時は筆者自身は日本語ボランティアの団体で外国人に日本語学習の手助けをしていた時期でもある。

そうした状況の中で、筆者はあるドイツ人と出会う。そのドイツ人は祖国の下部リーグでサッカーをしていて、引退後のセカンドキャリアとして、日本語学習をしようと考えていた。

筆者自身はそれまで格闘技畑にずっといたので、4-4-2とか3-5-2といった戦術とかフォーメーションのようなものがよくわかっていなかった。

正直筆者自身はそれがコンプレックスになっていたこともあり、恥も外聞も捨てて、そのドイツ人にサッカーの戦術にについて勉強したいと教えを乞うた。

そうするとそのドイツ人は「お前(筆者)は真面目過ぎる。サッカーというのは基本的に球遊びだ。楽しいこと楽しむことを前提に行われるものだ。サッカーというものは勉強するものじゃないんだ。だからお前の場合サッカーを楽しめ。戦術の類のことはわすれろ」といわれた。

そういわれると不思議なもので、サッカー観戦をしていて戦術を意識しないように楽しむように観戦することを務めると、そういう感覚で観戦したほうがサッカー場まで来て観戦した満足感というのが(たとえ負け試合であっても)高くなっていくのが分かった。

もちろんこのブログでもサッカー戦術というの意識した文章を考えることもあるのだが、基本的に筆者自身は、戦術よりもサッカービジネスのことを意識したブログを書くようにしている。

このブログ記事を書いていて思い出したのが、かの神様ジーコである。ジーコがドイツW杯で日本代表監督に就任した時、日本代表のスタッフから膨大な情報を彼らのストイックな姿勢を感じながらあることを思った。

その時ジーコはそうした真面目なスタッフに「お前らは優秀で真面目だ。勝つために寝食を忘れるほどストイックに懸命に働く。それは素晴らしいことだ」

「しかしサッカーというのは基本的に楽しいものだ。勝つために真面目過ぎてサッカーにかかわることが苦しくなったら意味がない。サッカーにかかわる以上楽しむ姿勢も重要だからそれを忘れるな」といった。

前述のドイツ人サッカー選手を筆者の関係、そしてジーコと日本代表スタッフこの2つの関係は共通しているように感じる。

日本人は高校野球のように求道心のように勝利について真面目過ぎる傾向がある。しかしサッカーに限らずスポーツというものは基本的に楽しいものである。

スポーツを楽しむことは(出場できるという責任感を感じながらも)一番忘れてはならないものである。