サッカー&バスケビジネスのブログ

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私的籠球論 13 「これもまた歴史」 ーコロナウィルス自粛騒動ー

今回バスケに限らず日本の多くのイベントがコロナウィルス騒動で活動の自粛を要請されるに至った。

筆者もここ数日は2020年2月21日のアジアカップ予選(日本代表vs中国代表・千葉市開催)を皮切りに、2月29日のWリーグ(JX-ENEOSvsシャンソン浦安市)、3月4日のB1(SR渋谷vs秋田・墨田区)、3月6日のB3(CR東京vs佐賀・中央区)という4試合を観戦予定にしていたが、周知の通りすべて中止または延期になった。

代表の試合はすぐに払い戻しができたので、まだ中止になっていなかったJリーグの試合を見に行くこともできた。そのためまだ救いになる部分もあるのだが、浦安の試合はチケットを買った翌日に中止になってしまうので、正直やりきれない部分もある。

しかし筆者もbjリーグと実業団からバスケット観戦するようになってもうじき5年が経過するようになったのだが、今回のコロナウィルス騒動にしても(スポーツ界全体のことであるが)、冒頭のタイトルにあるような「これも歴史の1ページ」になったような気がするように思えてならない。

前にBリーグのチェアマンが「Bリーグはできてまだ4年のヨチヨチ歩きの状態」とあったが、リーグの運営が正直、プロ野球Jリーグほどしっかりとした基盤ができていない状況でこうした事態というのは本当に厳しいと思う。

千葉ジェッツの島田社長も「チケットを売って現金収入を得るわけだから、復活の見通しが立たないと厳しい」とも言っていた。基本的にスポーツビジネスという営業形態というのは、放映権料やグッズなどのマーチャンダイジング収入などもあるがチケットを売ってお客さんに見に来てもらってナンボの世界である。

スポーツに限らず、今回のコロナウィルス自粛騒動というのは、運営側も見る側も誰も得をしていない。満員電車に揺られて仕事はしないといけないけど、週末のガス抜きは禁止という、町全体がイライラしている妙な雰囲気になっているように思える。古代ローマにしたって「パンとサーカス」は保証されていたのに、21世紀の現代にはそうした娯楽すら締め出されるのかというのはおかしな話だ。

筆者自身こうしたブログを書いているくらいであるか、もともとスポーツビジネスというジャンルには興味があって、若い頃にはそういうスポーツチームに就職することにあこがれもあった時期もあるが、今回の騒動でこうした娯楽のイベントを仕事にするリスクというのが浮き彫りになったので、「娯楽を仕事=楽しい」ではないということを改めて痛感した。

バスケのスモールクラブに限った話ではないのだが、今回のイベント関連の仕事で倒産する人がいないように自粛の言い出しっぺの日本政府にはちゃんと損害を保証をしてもらいたいものである。

そして繰り返すようであるが、今回のコロナウィルス騒動というのはこれもスポーツビジネス界における一つの「歴史」になったように感じる。

今回の事件を契機に日本のプロスポーツ界が強くなることを望みたい。