サッカー&バスケビジネスのブログ

サッカー(ジェフ)やバスケット(SR渋谷)、スポーツビジネスについてのブログ

私的スポーツビジネス論 15 スポーツの世界は異常だ。

のっけからセンセーショナルなタイトルだがとりあえずご清聴願いたい。

このブログを読んでくれている読者ならわかるかもしれないが、筆者は若い頃ボクシングに人生をささげていた時期があった。そのためサッカーとバスケのブログにしたい割には過去からの事例はどうしてもボクシングネタが多くなってしまう。

そんなボクシングの世界というのは、何の疑問もなく飛び込んだので不思議と思わなかったが、改めて考えてみると異常な世界である。

何が異常かと言えばその体重の区割りである。成人男子の階級でもフライ級(50.8kg)、ライトフライ級(48.9kg)、ミニマム級(47.6kg)と女の子でもなかなか体重を作るのが難しい階級が数多く存在し、身長160cm前後の成人男性のボクサーは皆、試合が決まると一か月くらい前から8kgくらいの減量をやらなければいけない。

成長期で体がどんどん大きくなっていくのに逆行していくような過酷な減量。チャンスが欲しいがために仕事をしながら15kgの減量を試合二か月前からするボクサーもざらにいる。

よく日本のメディアでボクサーの過酷な減量をダイエットに応用する番組も存在するが、そういうのも視聴率を取りたいが故の医学的な見地は何もないインチキなものが大半なので、経験者から見るとやらないほうがいいモノがいい。

結論から言えばボクサーの減量は20代までしかできないから、ダイエットで痩せたいならすくなくとも別のアプローチが必要なのだ。

しかし何故、記事前半を長々と本来の趣旨と関係ない脱線した話にしたかと言えば、筆者が最近見ているバスケットもある意味ボクシング同様、異常な世界という意味では共通している。

ボクシングの世界で異常なのが体重なら、バスケットの世界で異常なのは身長である。

筆者はサッカーのJ2ジェフ千葉を応援しているが、かつてジェフにオーロイというノルウェー人FWが加入したことがあった。

そのオーロイの身長が204cm。当時のJリーグの最小選手だった深井正樹(161cm)とコンビで取材するメディアも多かった(今思うと失礼な話だ)。

しかし筆者がバスケットを見るようになるとセンター(ゴリのポジション)は2mはないとやっていけないので、今のBリーグだとこのポジションは外国出身選手ばかりである。

アメリカから帰化した日本代表のセンターであるニック・ファジーカスも身長は207cmで210cm以上の選手もゴロゴロいる。195cmの選手はプロバスケットの外国出身選手の基準では身長が「低い」のである。

、余談だがバスケのセンターも長身FWも身長が高ければ生き残れるのかと言えばそうでもなく、bjリーグに在籍していた236cm(!)の中国人センターのスン・ミンミンもキャリアはアメリカの独立リーグどまりでNBAの経験はなかったし、前述のオーロイもヘディングは下手でむしろ足元のほうが上手だった。

こうして今回は今まで経験したスポーツの世界から、この世界は異常だということがわかった。プロスポーツというモノに憧れを持つのはわかるがこの世界の常識は一般のそれとはかけ離れている。