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私的籠球論 7 バスケにおける「流れ」

自分もなんだかんだ言ってバスケを観戦をするようになって、はや6シーズン目を迎えるようになってきた。今でもバスケの用語というのはさっぱりわからないままであるし、このブログ自体も活発に活動しているとはいいがたい。

しかし今こうやってバスケを観戦していて明確に見えてきているものも徐々にあぶり出しのように見えてきているのもまた興味深い。

その中でも気になるのは「流れ」である。バスケというのはサッカーのように1点で決まることというのは少なく同じシュートでも1点から3点(3ポイントシュートでファウルがあったらフリースロー1本で合計4点)と得点のバリエーションが多く、最終第4クォーター残り5分で10点差ならまだまだ十分逆転が可能であるというのも、バスケの醍醐味のように感じる。

そんな中での今回のテーマにある「試合の流れ」。今まで見てきた中でも気になったことを徒然と書き足してみることにする。

まず頭に思い付いたのは今年(2019年)のバスケW杯の壮行試合が日本であったが、そのドイツ戦の10点ビハインドでの前半終了直前に八村塁がハッスルプレーでボールをマイボールにして味方にパスして、点差を8点差にして試合を折り返したシーンがあった。

その後、後半に入り日本が我慢の時間帯を切り抜けて逆転勝ちをしたのが今年見ていた中では印象的であった。

正直NBAに行くような選手であってもこうしたちょっとしたプレーにの一つ一つに敏感になって、自分のチームの勝利に貪欲になって、執着する姿はある意味において感動的である。

あとこれは特定のシーンではないのだが、バスケにおいて一番気つのはやはり第3クォーターあたりではないのかと未経験者の自分としては勝手に推測する。

自分が経験したボクシングで言うと、タイトルマッチで一番キツいのは全12ラウンドの中で11ラウンドだと言われている。最終ラウンドに入ったらもうあとは突っ走るだけだからがむしゃらに手を出すだけだが、11ラウンドだと微妙に試合が残っているので余力を残しておかないといけない分キツいと皆語る(自分がタイトルマッチを経験したわけではないので憶測なのだが)。

話をバスケに戻すと微妙に残り時間が残っている第3クォーターにいかにして地力を振り絞って、重心の位置のが低い地味にキツいディフェンスをガンガンやり切れるかが勝敗の分かれ目のように見える。

こうした地味なディフェンスというのは技術的な才能というのはあまり重要な気がしない。むしろ普段の体育館での厳しい反復練習をいかに手を抜かずにこなせられるかがカギになる。

こうしたキツいディフェンスというのが得てして派手なだけのダンクシュートよりも試合の流れというモノを引き寄せるモノであって、先天的な身体能力というのはさほど重要には自分には見えない(すべての競技に共通するが)。

今回はバスケの試合における「流れ」を引き寄せる方法について考えてみた訳であるが、意外にバスケの勝利の極意も他の競技も神髄は変わらないということに気が付いた昨今であった。