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私的籠球論 4 オンザコートルール問題と日本人センター

このブログで蹴球&籠球といいながらシーズンオフということもあって、ブログをはじめてほとんどバスケットネタをやってこなかった。もともとバスケに関してはど素人同然で興味を持ち、周囲に詳しい人もいない中で一人観戦を繰り返しているので、このブログを読んでいるバスケ経験者は「何をいまさら」と思うこともあるであろうが、とりあえずご清聴願いたい。

先日筆者は今シーズン初のBリーグ観戦(B3)をしてきたわけであるが、それについて気付いたことがあるので、それについてつらつらと書き連ねていきたい。

客席で漠然と眺めていたB3の試合。対戦相手のチームにはセンター(スラムダンクで言うゴリのポジション)には外国出身のセンターは一人しか在籍しておらず、控えのセンターは日本人であった。

その日本人センターもおっさんであったので、走力という意味では若い対戦相手から見ると見劣りしてしまい、ゴール下の肉弾戦でもリバウンドが取れないシーンが散見していた。

日本のプロバスケットを見ていると、4番(PF・花道のポジション)と5番(センター)を外国出身選手にして、日本人選手はガード中心になっているように見える。

そうした中で、日本のセンターというのはBリーグの中では育ちづらい環境になっているように見える。

今のBリーグというのはオンザコートルール(コート上に上がれる外国籍選手)というのは2人までと決まっている。確かスタートして2シーズンというのはオンザコートルールというのは第4クォーターまで延べ6人(1-2ー1-2とか2-1-1-2など)でクォーターごとに上がれる外国人選手の人数をヘッドコーチが事前に自己申告して1人か2人というのを決めていた。

しかし2018-2019シーズンからどのクォーターでも外国人選手が2人出場できるので必然的に4番と5番というのは外国人選手で枠が埋まってしまった。

個人的に筆者自身はコスモポリタン思想のほうが強く外国人排斥をしたくはないのだが、いまのBリーグのルールだと4番と5番が育たなくなってしまう気がする。

そのためオンザコートのルールを前述の延べ6人制に変えたほうがいいように思えてくるのであるが、どうであろうか?

サッカーのセンターバックだと身長185cmの選手が普通にいるし、日本出身選手でも普通にJリーグのレギュラーになっている。

しかし日本人のセンターでBリーグのセンターになっている選手というのはほとんどいないように見受けられる。

数年前までBリーグも韓国のチームと交流戦をしていてそのチームだとレギュラーのセンターが韓国人でチームのエースガードを質の高い黒人選手にして、多彩なゲームメイクを可能にするということもあった。

日本でもBリーグ開幕時にアルバルク東京に元NBAの2番(SG・ミッチーのポジション)であったディアンテ・ギャレットという選手がいたが高い身体能力を持っていたが、そのシーズンはアルバルクはリーグ優勝できずにギャレットも退団してしまうという結果になった。

今のBリーグで結果を残すには4番と5番を外国籍選手にするしかないというのはわかる。

しかしその一方で、そうすると今度は日本人のセンターが国際大会で全く経験値を上げることができずに、ファジーカスと八村が来る前の日本代表のようにインサイドが弱くなってアジア予選もおぼつかないようになってしまう。

日本のバスケット界にとってセンターを日本人にするか外国人にするかというのはある意味永遠のジレンマなのかもしれない。

この問題に関してはまた別の機会で書いていきたい。