サッカー&バスケビジネスのブログ

サッカー(ジェフ)やバスケット(SR渋谷)、スポーツビジネスについてのブログ

私的籠球論 2 バスケとボクシングとテレビの関係

このブログもサッカーとバスケのブログとして開始したはずだが、今バスケがシーズンオフということもあり、いままでバスケネタは開店休業状態であった(反省)。そうした部分から今回はバスケネタを一つ書いてみようかと思う。

冒頭のタイトルにあるが筆者はかつて20年くらいボクシング界に身を投じていた時期があった。後楽園ホールでやみくもに高い立ち見のチケットを買い、頼まれもしないのに勝手に選手の分析をしていた。

しかし周囲にボクシングに関わっていますというと、親には猛反対され、同僚の同年代の男性にすら「ボクシングは苦手だ」「後楽園ホールは怖い」とボクシングを名指しで否定して嫌われて逃げられる始末。はじめの一歩からボクシングに関わった筆者だが、ボクシングというスポーツは想像以上に嫌われているスポーツなのだなと実感した。

そうした中からボクシング界の旧態依然とした問題から次第にそこからフェードアウトするようになって、ちょっとした縁からそれまで何の縁もゆかりもないバスケをbjや実業団を中心に見るようになった。

自分の趣味=嫌われるものと思い込んでいた自分に素人ながらもバスケを見ているといったら、自分以上にバスケに縁のない70代の老夫婦である千葉の両親も富樫勇樹のことは知っていたし、ジェッツの試合を見たいと言っていたし、同年代の同僚もSLAM DUNKのネタから見る機会はないけどバスケを見てみたいという、バスケに実際に関わる機会はないもののこの競技に対する潜在的な需要というものを筆者は肌で感じた。

しかしそんな中での冒頭のタイトルであるがボクシングという競技は本来は顧客の対象である男性にすら名指しで嫌われ、世間での注目度も皆無のようなポーツなのに、ボクシングの世界タイトルマッチの試合は年末のゴールデンタイムの生中継である。

一方でバスケの場合、アラフォーから上にはSLAM DUNKという絶対的なコンテンツがあり、女子の競技人口もずば抜けて高く得点シーンも多く、サッカーと違い屋内競技なため天候に関係なく集客できるいわばスポーツビジネスの優等生である。

しかしバスケの日本代表の中継というのは平日の深夜録画枠に追いやられていた。今回のW杯ではどうなるかはわからないが、少なくともバスケ日本代表のテレビ中継というのは日陰者扱いだ。

こうやってみるとそのスポーツのスポーツビジネス上の人気不人気というのとテレビの放映枠というのはじつは過去の踏襲が続いてあまり因果関係がないように感じる。

個人的にこれから競技人口が減って娯楽として飽きられつつあるボクシングより、スピード感があって得点シーンの多いバスケのほうがスポーツビジネスとしての需要は高いし、ネット長者のような大口のスポンサーも後者にはお金を出すだろう。

だから地上波テレビももっとバスケの代表戦をサッカーのキリンカップのようにどんどん露出を高めて集客度の高いコンテンツに成長させることがバスケを収益率の高いコンテンツには必要である。