サッカー&バスケビジネスのブログ

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私的籠球論 3 バスケW杯壮行試合 日本VSドイツ

今日(2019年8月24日)自宅でバスケW杯の壮行試合である日本VSドイツの試合を観戦した。

一応このブログでもサッカーとバスケのブログと謳っているものの、最近はスポーツビジネスのブログ記事も増えてきたり、実際にバスケに興味のある人も大手のバスケのウェブサイトを見るのであろうから、筆者の意見を聞きたい人はまれであろう。

しかし今回は漠然とこの試合を眺めていて思っていたことをつらつらと書き連ねていこうかと思っている。

結果は周知の通り86-83で日本が逆転勝利をもぎ取った。しかし第2クォーターの途中までで二桁のビハインドを喫していて、嫌な流れがあったのも事実。序盤はドイツがシュートを再三外すもののそれ以上に積極的に狙っていったので、どんどん点差が開いて言った状態にあった。

個人的にこの試合の勝負の分かれ目になったのは前半終了間際の八村塁の泥臭いディフェンスからのシュートであった。このシュートが決まって日本は7点ビハインドで前半を降り返すことができた。

手元にスタッツがあるわけではないしスタッツの見方もわからないのでどうともいいようがないが、このワンプレーでそれまでの二桁ビハインドから7点差まで縮まったという会場の雰囲気というのはこの時感じていた以上に大きかったように思える。

よくサッカーでJ1の強豪チームがJ2に降格したときに上のカテゴリーにいたプライドを捨てて泥臭く体を張って肉弾戦に立ち向かわないと再浮上ができないといわれている(余談だが筆者が応援しているJ2ジェフ千葉はそれができなくて低迷してしまった)。

この時の八村はNBAに上位指名されて一流選手の仲間入りしたセレブではなく、ただボールを追うことに懸命になった一人のバスケットマンであった。

W杯の前の壮行試合だから怪我をしてはいけない。この試合の結果がどうであれW杯のけっかには影響しない。この試合は単なる調整に過ぎない。

そんなヌルイ空気は少なくともこの日のバスケ日本代表には全く感じることはなかった。

まるで目の前の試合が負けたら終わりのトーナメント戦のように執着している。とにかく目前に迫った本選に向けて内容も結果も問われているんだ、という空気が画面越しにビンビンに感じた。

試合の序盤にドイツのエースガードの黒人シュレイダーとゴール下のリバウンドを取りまくるセンターのダニエル・タイズに苦戦する。

しかし筆者が2018年6月に生観戦したW杯予選の日本VSオーストラリアでもこの日のドイツ同様NBA経験者がチームに多かったがシュートを外して次第に窮していって日本の大逆転につながったように、今日のドイツも外角からの3ポイントシュートを積極的に狙ったものの精度は低くリバウンド奪取数に比べて点差が開かなかったのが、(向こうから見ると)誤算であったようにみえる。

相手にリードを広げられても点差を最小限に抑えて反撃の機会を窺う。そして一番闘っていてキツイ時間帯である第3クォーター3から逆襲して我慢比べで勝つ。

ここ最近のバスケ日本代表にはそういうゲームプランを感じるようにも見受けられる。

今回はW杯の壮行試合の日本VSドイツの試合を書いたが今回の試合は期待以上に面白かった。中国でのW杯。そして2020年の東京五輪が楽しみである。