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私的蹴球論 15 サッカーは工夫次第でどうにでも楽しめる

このブログを読んでくれている読者ならよくわかると思うだろうが、筆者はサッカーをよく見ている。

根っからのインディーズ気質というのも相まってか、それまではここ数年の日本代表というものにはそれほど興味はなかった時期もあったのだ。

しかし、やはりも曲がりなりにもサッカーのブログを書いている身分としては、代表の動向というのもチェックしておかないといけないと思い、テレビ観戦するようようになり(もっとも代表の戦術論なんかはNUMBERあたりを読んでおけばいいのであって、誰も自分のブログから代表論を考えてはいないのはわかっているので基本的に代表論に関しては必要最小限に留めておいたつもりである。

そうしたい一方でサッカーというのは本当に日本代表だけがすべてなのか?という疑問も持つようになってきたのも事実である。

確かに日本代表は日本のサッカーマンの憧れである。それを否定する気は更々ない。

ただ筆者自身今現在、様々なカテゴリーのサッカーを楽しむようになって、サッカーというのはどういうカテゴリーでも工夫次第でどうにでも楽しめるものなのだな、というのを実感した。その例を書いていきたい。

先日、某大手企業の会社所有のグラウンドでサッカーの東京都リーグの試合があった。

どちらのチームもなかなか勝てず調子が悪い。客席には自分と選手の家族らだけで合計10人だけという寂しい入り。

そんな中でのキックオフ。序盤は対戦相手のチームが飛ばしてきた。サイドハーフの選手がビール腹でプリン体や尿酸値が気になりそうなお年頃の体形をしているものの意外と動きは俊敏。再三大企業チームのDFラインを切り裂き、あっという間に2点を先制した。

まさに電光石火の早業。一瞬の惨劇。思うように勝ち星を挙げられない大企業チームは今日も勝てないのか?とチーム内には暗雲が対込めてきた。そんな空気の中で前半は大企業チームが2点ビハインドで折り返す。

しかしやはり社会人サッカーという世界は面白い。対戦相手のチームは残業続きであったのかスタミナがなくなり次第にガス欠。そこに大企業チームの10番である若ハゲの司令塔がゲームメイクを演出。

その司令塔からFWにガンガン攻め立てパスを供給。大企業チームのFWがハットトリックを決めて3‐2と逆転に成功。

結果的にこのままタイムアップ。週に1回か2回の練習しかできないであろう都リーグの社会人サッカーの試合はまるで漫画のような逆転劇で幕を下ろした。

筆者は散歩がてらこの試合を見ていたわけであるが、特に誰も注目していない社会人サッカーの試合でもこうした楽しみ方次第でいくらでも休日の半日を使うに値したな、と思う試合というのは必ずではないにしろあるのである。

冒頭の日本代表の試合と先日筆者が見た社会人サッカーの試合は試合レベルで言ったらまさに月とスッポンだ。

しかしそうした社会人サッカーの試合の中にもまたディープな魅力というのは存在するのだ。