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私的蹴球論 16 浦和のフロントと少子化対策の共通項

先日ネットサーフィンをしていたらYouTubeで興味深い番組があった。「浦議チャンネル」といい、浦和レッズサポがチームを強くするためのトーク番組をするという内容である。

そこで鹿島サポがいっていたが、

「鹿島というのは4-4-2という伝統があり、DF・中盤・FWとブラジル人を配置して、役割が25年間ずっと変わらない伝統芸能の継承のようなサッカーをしている」

「その一方で浦和は成績不振のたびにすぐ監督の首を挿げ替えて伝統というものがチームの中に存在しない」

「資金力やサポーター数で言えば、浦和は鹿島を超えるクラブになれるのに、そうはならなかったのは浦和が勝ちにこだわりすぎて、25年間自分たちのスタイルを辛抱強く構築してこなかったツケが今あるのではないか?」

という辛辣な意見をを放っていた。

この番組を見て何か既視感のようなものを感じるものがあった。

それが今回のタイトルにある「少子化対策」や「引きこもり問題」といった日本の社会の社会福祉政策の迷走である。

自民党を中心にした日本政府も平成の30年間、少子化対策や引きこもり問題、若年層の失業(今は売り手市場だが)といった、社会福祉政策に対して目先の短期的な収益という名の「結果」にこだわりすぎて、結果的に自分の国の中になんの財産を残さないまま次世代にツケを残していきそうな流れである。

自分は少子化対策や福祉分野の本を読むのは好きなのだが、なぜこれだけポテンシャルのある国がこういう悲惨な状況になるのかという話だ。

これだけ資金があってカネをばらまき、なぜうまくいかないのだろう?という疑問ばかり感じる。

日本の社会福祉も30年間結果を出しますと公約に挙げてもずっとカネをばらまいているが、引きこもり対策の効果がなく社会のレールから外れた人は増える一方で、国民の血税が無駄になってしまった。

浦和のフロントもJ2のサポからすれば、もっと勝てない時期を我慢して自分たちのサッカーを構築して伝統を作れば欧州のトップチームに比肩するだけのポテンシャルがあるのになぜ今の状況になるのか?という話だ(俺から言われたくないだろうけど)。

浦和のフロントを政治に例えたくないが、浦和の資金力とサポの熱はこんなもんじゃないと思ってしまう。

だから今の浦和のフロントというのも何か整合性のようなものが欲しい気がする。

日本という国がもっとできることがあるように、浦和レッズというチームの潜在能力というのもこんなものではなく、もっとできることがあるのではないのか?と考えてしまう。秋の夕暮れである。