サッカー&バスケビジネスのブログ

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私的スポーツビジネス論 54 コロナ禍の平日ナイトゲームでの集客力

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2021年のもう半分に来ている。昨年世界中を襲ったコロナウィルス。どの国の政府も国民に外出自粛を促し、プロスポーツのライブ観戦などけしからん、という自粛ムードが席巻した。

しかし筆者としてはスポーツビジネスというものに興味があるので、可能な限りこうしたプロスポーツの集客データをチェックしていきたいと考え、今回少しデータを集めてみた。

競技対象はサッカー・バスケット・フットサル。この3つの競技を軸にして、コロナ禍のスポーツビジネスについて考えてみたいと思う。

キーワードとしては「2021年」「平日ナイトゲーム」「東京23区内」にしてみた。

①2021年4月21日(水)東京Vvs京都 1789人 西が丘サッカー場 J2

②2021年5月26日(水)武蔵野UvsいわきFC  418人 西が丘サッカー場 JFL(サッカー4部リーグ)

③2021年3月24日(水)SR渋谷vs北海道 984人 墨田区体育館 B1

④2021年4月14日(水)SR渋谷vs千葉 1012人 墨田区体育館 B1

⑤2021年6月13日(金)フウガドールすみだvs名古屋 420人 墨田区体育館 Fリーグ

という5つのサンプルがある。

③の試合は墨田区体育館の近所にあるLIXILという会社がマッチデースポンサーとなり、200人の社員が応援に参加したという部分もあるし、この5つの試合はみな天気は晴れであった。④と⑤の試合はリーグを代表するチームが対戦相手であったことも付け加えておきたい。そしてこのすべての試合会場は駅から徒歩5分圏内で、①②⑤は午後6時、③④は午後7時に試合開始であった。

やや飛躍して短絡的な考え方かもしれないが、プロバスケという世界は、コロナ禍においても比較的集客力のあるコンテンツにあるように感じる。

バスケは室内競技でもあるし、女子の競技人口も多く、サッカーに比べて得点が多く入るので素人受けしやすいというのも長所のように感じる。

しかし④の試合にあるように平日ナイトゲームBリーグの試合が1000人越えするというのはこの競技が少しずつではあるが、スポーツビジネスとして浸透しているようにある証拠のように感じる。

参考ながら昨年はSR渋谷は熱狂的なファンのいる秋田との対戦で900人の集客に成功している(2020年10月28日)。

その一方で⑤のフウガドールすみだvs名古屋オーシャンズでは420人しか集客できなかったというのは筆者としてはショックであった。コロナ禍でどのクラブも集客が苦しいのは一緒。しかしトップリーグでしかもリーグのアイコンともいえるチームとの対戦で500人割れ。フットサルというのはサッカーの4部リーグと集客力が同等というのは、Fリーグというコンテンツそのものがリーグ発足から15年経って成長していないと捉えられても仕方ない気がする。

今回の少ないサンプルで結論を出すのはいささか短絡的かもしれないが、平日ナイトゲームでの集客力から見えてきたのは「プロバスケの躍進とフットサルの停滞」という部分である。

誤解のないように付け加えておきたいが、筆者はバスケが好きでフットサルが嫌いというわけではない。サッカーもバスケもフットサルも大好きである。

しかしこのサンプルを見て少なくともフットサルの世界には集客にもう少し努力が必要な気がする。