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私的蹴球論 33 私的女子蹴球論

最近なでしこ(女子サッカー)に興味がある。よく思うのだがこの世の半分が女性で、世界で最も人気がある競技がサッカーなのに、なぜ世間では女子サッカーというのはマイナーな存在になっているのかという話である。

今年はコロナウイルスの影響でそもそもサッカーをもう半年も見られていない状況にあるのだが、それまでは年1回のペースで観戦をしていた。

本来ならジェフレディースを観戦するのが筋なのであるが、なぜか交通費や試合会場への移動の負担も考えると、西が丘での日テレベレーザの試合を見る機会が多くなってしまった。

下部リーグにはまることもそうだったのだが、女子サッカーも観戦する前はさほど期待をしていなかったのであるが、いざ観戦してみると女子も面白いのがよくわかる。やはり紙やネットの知識だけで判断してしまうのは危険である。

当たり前の話になるが、女子の試合というのは男子のそれに比べて、パワーに関すると見劣りしてしまうことは残念ながら否めないのは事実である。

しかし女子には女子にしかできない魅力というのは必ずあるはずである。

個人的に女子の選手にはテクニックと集団で動ける戦術理解力をもっと磨いてもらいたい。

個の力で突破しようとするには無理がある。それは男子の現代サッカーでも不可能に近い。すべてのカテゴリーに共通して言えることであるが、今の時代集団での統率力がものをいう時代である。

男子の試合でも同様であるが、サイドバックがクロスを供給するときに、バイタルに選手が4~5人飛び込んでくる形の走力サッカーと言うのを今の女子サッカーにはやってもらいたい。

先日読んだ女子サッカーの小説でドイツのサッカーはいわばタイマン勝負に近いというが、男子ならともかく日本の女子サッカーならむしろタイマン勝負より集団での地上戦のほうが、フィジカルの強い海外選手に勝てる活路がみえてくるように思えてならない。

日本人というのはそういう集団における統率力というのは昔から強い。現代サッカーで一人何役もこなすのはすべてのカテゴリーで常識になっているのだが、日本の女子にはそうした多くの役割をこなせられるようなクリエイティブな走力をもっとハードに濃密にやり切ってもらいたい。

もっと言えばテクニックはあって当たり前。その上の走力&組織力である。ある意味において一芸に秀でた職人のような技術よりも、何役もこなせられるマルチタスクの判断力や頭の回転の良さがこれからの日本の女子サッカーには必要になっていく気がする。

今回も筆者のようなどこの馬の骨ともわからない輩が世界一の経験もある日本のなでしこに好き勝手に意見を言ったが、この言葉はそれだけハイレベルなことをなでしこはできるという期待の表れでもある。