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私的籠球論 9 理想のスコアは79-78

いきなり理想のスコアとは何だという話であるがとりあえずご清聴根が痛い。

先日筆者は新潟県長岡市と東京都板橋区Bリーグ観戦に行った。

長岡の試合はB1の試合の割には、正直凡戦に近い内容(71-64)であった。

その一方で板橋の試合は2部リーグだからか大味な乱打戦に終始した(105-91)。

筆者自身バスケを観戦するようになって6シーズン目。ロースコアゲームも乱打戦も目にする機会が増えた。

そうした中で色々な試合を見るうちにバスケにおける理想のスコアというのが冒頭のタイトルにある79-78なのかなと思う昨今である。

この79-78というスコアはピンとくる人はアラフォー以降の人である。

このスコアはバスケ漫画の金字塔である「SLAM DUNK」で主人公の湘北高校が山王工業を破った時のスコアがこの79-78である。

それともう一つが2018年6月29日にバスケ日本代表がW杯アジア予選で格上の豪州代表に千葉ポートアリーナで大金星を挙げた試合もあり、その時のスコアも79-78であった(ちなみに筆者はこの試合を生観戦していた)。

そうしたうえで日本のバスケットにとって79-78というのはある意味において特別なスコアであるといえる。

79-78というのが歴史的にも白熱した内容になりやすいというのは、今述べたとおりであるが、今まで観戦したバスケ観戦からも考えていきたい。

筆者が普段観戦しているサンロッカーズ渋谷(SR渋谷)というのは基本的にディフエンスのチームである。

セットオフェンスで24秒をフルに使いながら時間をかけて遅攻して相手の攻撃時間を削いでいく。

今まで実業団バスケの頃からSR渋谷のバスケを見ているが、最近でこそ点も取れるようになってきた部分もあるが、SR渋谷のバスケというのは基本的に70-60前後のスコアで勝つのが理想のような気がする。

その一方で1億円プレーヤーもいる千葉ジェッツの場合、結構イケイケな攻撃的バスケをしているように見える。

そうした意味で、ジェッツの場合85-75くらいで勝つのが理想に見える。

バスケの場合野球やサッカーと一緒で実力差がつくと得点が青天井に出るので、その分ヘッドコーチ(監督)の個性や哲学というのが反映されやすい競技のように思える。

メジャーリーグの本で「1日が24時間なのは皆一緒であるが、3-2で勝つ野球なのか10-9で勝つ野球なのかによって日々の練習の中身が大きく変わっていく」と言っていた指導者の話があったが、これは野球に限らずサッカーやバスケでも同じ話であろう。

バスケに話を戻すと、守備に時間を割けば失点は免れるが退屈な内容になってしまう。一方でランアンドガンの攻撃的バスケだとツボにはまった時の破壊力は凄いが安定感はなくなる。事実千葉ジェッツも二年連続でBリーグファイナルでは苦杯を喫している。

ある程度得点が計算できつつも、それなりにラリーが続いて試合が盛り上がる展開というのが冒頭にある79-78くらいのスコアのようになる。

そうしたわけで今回はバスケにおける理想のスコアについて考えてみた訳であるが、この5年間様々なカテゴリーのバスケからこういう結論に落ち着いた。

あれだけの試合はなかなかお目にかかれないであろうが他79-78の名勝負の場に立ち会ってみたい。