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私的蹴球論 29 J1で戦えるJ2クラブ

筆者もJ2ジェフ千葉のサポーターをやりつつも、仕事や家事に追われながらこのブログを執筆しているのであるが、今年(2020年)はコロナ騒動で旅行を自粛せざるを得ないわけである。

しかし今まで色々なJ2クラブのアウエー観戦をしてきたわけであるのだが、自分自身にも言えることであるのだが、ジェフは恵まれているクラブにあるように感じる。

今ざっくりと紙のJリーグ選手名鑑を見ているわけであるのだが、今のJ2の脂っこいメンツと言ったらない。写真を見ているだけで胃もたれしそうなくらい強烈なインパクトだ。

ジェフ、大宮、東京ヴェルディ、新潟、磐田、京都、長崎、山形、甲府松本山雅……。これらはみんなJ2のクラブである。

こうした資金力が比較的豊富なクラブの間隙を突くように地方のスモールクラブが虎視眈々とプレーオフ出場権という名の上位進出を狙っている。まさに群雄割拠の世界である。

こうした中でのアウェー観戦。正直環境としては恵まれない中での活動でも、限られた予算と戦力で戦うJ2。

客観的にジェフというクラブはひいき目抜きにして、J1で戦えるだけのクラブである。しかしそんなクラブというのは前述のクラブも同様である。

要は今のJ1で戦う資格のあるクラブというのは28クラブくらいあるのである。しかし現実のJ1の枠というのは18クラブしかない。どれだけ大企業がバックにあって、移動時の負担も少なく、資金力が豊富な首都圏のクラブでもJ1で戦えないクラブというのはかなり出てきてしまうのである。

繰り返すようであるがいろいろなJ2のクラブのアウェー観戦を繰り返し行くとし首都圏の大企業が責任企業としてバックについているクラブというのは本当に恵まれているなと、痛感する。

このブログでも繰り返し書いていることであるが、地方のスモールクラブというのは移動の負担というのもかなりしんどい。経済的な援助というのはリーグから分配金などで補填されるが、選手の生身の身体が商売道具であるサッカーの世界で、移動の負担というのはかなりのハンデになる。

だからというわけではないが、ジェフというクラブは東京駅も成田空港も羽田空港も近い、移動という意味では天国に近い恵まれたクラブである。対戦相手のスタジアムに到着するだけでへとへとになってしまうのがほとんどのサッカークラブの中で、ジェフの選手たちはもっと自分たちが恵まれているという自覚が必要なのではないかと、クラブに対する愛情があるがゆえにイライラしてしまうところがある。

脱線してしまった話を元に戻そう。ジェフもそうなのだがいまのJ2にはJ1で戦えるだけの経済力や戦力のあるクラブが10はあると推測する。

しかし昇格できるクラブというのは今のレギュレーションだと多くて3クラブ。後の7つのビッグクラブというのはどれだけ大企業がスポンサーについて様々なサポートをしていてもJ2残留をしてしまうのである。

そういう意味では今のJ2というリーグほどカオスな環境にあるリーグも他にないように思える。

筆者自身職場で「ジェフは所詮J2」といわれることは多いわけであるのだが、今のJ2というのがいかに過酷な環境にあるのかというのを痛感する次第である。

筆者自身目の黒いうちにジェフと一緒にJ1に上がりたいという野望ももちろん持ち合わせているのだが、J2というリーグに対して謙虚な気持ちで挑戦者のつもりで立ち向かわないといけないということに気づかせてくれたことは、自分自身のサッカー観を構築する上では幸運であった気がする。