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私的スポーツビジネス論 48 節制とアンチエイジング

筆者の場合、若いころボクシングをやっていたから特に思ってしまうのであるが、アスリートを見るときにどうしても節制について考える節はある。

このブログを書いた翌日からまた会社に行くわけであるが、会社に通っていると最近の20代の健康志向というのはある意味すごいと思ってしまう時もある。

まだ20代何をやっても身体は自由に動くと思っていても、死と老化に対する恐怖というのが彼らの中にもあるらしく、とにかく身体を鍛えないと恐怖になってしまうらしい。

だからかどうかわからないが彼らはとにかく酒やたばこといった不健康なものを口にしないのはもちろんのこと、暇さえあれば週末の10キロ走や皇居ランに汗を流している。

しかしそうした20代の姿を見てもうじき43歳になるおっさんの自分が見ると「結局のところ、人間老化に抗えないんだよな」と考えてしまう。

人間30代になると30代の身体になるというし、40代になると40代の身体になるといわれている。

自分で言うと30代になってもジョギングは続けていたけれども結局激太りはした。どれだけ運動をしても、人間筋肉の量というのは衰えていくのであって筋肉の量が衰えれば基礎代謝量も当然減る。そうすると身体に脂肪が蓄積する。そうすると太る。この流れというのは抗えないものなのである。

ボクシングで言えば昔練習でフィリピンに行ったとき、現地の元世界ランカーのトレーナーが体重計に乗り「シックスティーファーイブ(65キロ)」とおどけていた。そのトレーナーの現役時代の体重は47キロであった。

筆者自身もそうなのであるが、結局のところ現役時代の体重を維持できるような元アスリートというのはいないわけではないがごく少数派である。大半の元ボクサーは現役を退くと太るものだ。

節制という少し違うかもしれないが、筋肉をつけて走っていれば健康が維持できるのかというのも違う気がする。

筆者も今でもジョギングは好きであるが、身体を鍛えまくったフィジカルエリートでもがんになったら進行が早くあっけなく亡くなることもある。そうした意味で先日の柔道の古賀稔彦さんの53歳での逝去は本当に驚いたし、身体を鍛える=長寿ではないということを感じた。

ラソンランナーという人種も基本短命な人が多いし、ジョギングというのは結局のところ生活習慣病になりずらくなるので、慢性疾患にも相対的になりずらいというだけであって絶対に長寿になる保証もないのである。

じぶんの身内で言えば、自分の叔母は酒・たばこが大好きな人であるが年じゅう調子悪いと言いつつ84歳まで元気に生き続けている。節制とアンチエイジングというのは本質的なところ解明できていないことが多きがする。

今回は少し趣向を変えて節制とアンチエイジングについて考えてみたわけであるが、グダグダの生活が悪いのが当然であるが、さりとてやみくもにストイックな健康生活というのも長寿を保証しない。何が長寿を保証するのか生きてみないとわからないものなのである。